鯖江市議会 2020-02-17
令和 2年 3月第423回定例会-02月17日-01号
令和 2年 3月第423回
定例会-02月17日-01
号令和 2年 3月第423回
定例会
第423回
鯖江市議会定例会会期日程
会期
令和2年2月17日(月)開会
3月13日(金)閉会 26日間
┌──────┬──┬───────────────────────────┐
│ 月日 │ 曜
│ 内 容
│
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 2月17日│ 月
│ 本会議(
提案理由説明、
議案先議、
委員長報告・
採決) │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 18日│ 火
│ 休 会
一般質問通告受付開始 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 19日│ 水
│ 〃 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 20日│ 木
│ 〃 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 21日│ 金
│ 〃 一般質問通告〆切 │
├──────┼──┼───────────────────────────┤
│ 22日│ 土
│ 〃 │
17番 末 本 幸 夫
18番 水 津 達 夫
19番 玉 邑 哲 雄
20番 菅 原 義 信
…………………………………………………………………………………………
〇
欠席議員(1人) 11番 石 川 修
…………………………………………………………………………………………
〇説明のため出席したもの 市長 牧 野 百 男
副市長 中 村 修 一
教育長 辻 川 哲 也
総務部長 藤 田 裕 之
政策経営部長 斉 藤 邦 彦
健康福祉部長 品 川 善 浩
産業環境部長 宮 本 昌 彦
都市整備部長 長谷川 伸 英
教育委員会事務部長 福 岡 正 義
会計管理者 金 子 明 祐
監査委員事務局長 田 中 賢一郎
…………………………………………………………………………………………
〇
説明補助者として出席したもの
都市整備部次長 滝 波 栄 治
総務課長 小 原 勢津子
めがねのまちさばえ
戦略課長
服 部 聡 美
秘書広報課長 高 崎 則 章
財務政策課長 若 杉 敏 夫
社会福祉課長 無量小路美夏代
商工政策課長 乙 坂 薫
農林政策課長 徳 橋 圭 吾
土木課長 石 川 晶 康
教育審議官 鈴 木 和 欣
教育政策課長 吉 田 和 浩
生涯学習・
スポーツ課長 田 畑 雅 人
…………………………………………………………………………………………
〇職務のため出席したもの
議会事務局長 白 崎 光 男
議会事務局次長 九 島 隆
議会事務局参事 笠 嶋 忠 輝
議会事務局次長補佐 上 野 紀 子
議会事務局主任 熊 野 宏 信
…………………………………………………………………………………………
開会 午前10時03分
○議長(水津達夫君) 皆さん、おはようございます。
ただいまから第423回
鯖江市議会
定例会を開会をいたします。
御報告をいたします。11番、石川 修君から都合により欠席の届けが出ております。
本日の議事日程はお手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。
…………………………………………………………………………………………
△日程第1.会議録署名議員の指名
○議長(水津達夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第86条の規定により、本
定例会の会議録署名議員に、12番 林 太樹君、13番 遠藤 隆君、14番 木村愛子君、以上3名を指名いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第2.会期の決定
○議長(水津達夫君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長から報告を求めます。
議会運営委員長 玉邑哲雄君。
〇議会運営委員長(玉邑哲雄君)登壇
◎議会運営委員長(玉邑哲雄君) おはようございます。
第423回
定例会の運営につきまして、去る1月20日および2月10日に開催いたしました議会運営委員会における審議の結果につきまして御報告申し上げます。
今期
定例会に付議されます案件は、
令和2年度当初予算など議案28件、報告1件および陳情1件であります。
これらの案件の審査等に要する日程でありますが、本日、市長の施政所信表明ならびに各議案等に対する提案理由の説明を行い、その後、3月補正予算の執行等を配慮して、議案第9号から議案第12号までの4件について先議の審査を行います。各常任委員会の審査の後、各委員長の審査結果報告、質疑・討論を行い、採決を行う運びであります。
明日2月18日から3月1日までは休会とし、3月2日、3日および4日に本会議を開き、各議案等に対する質疑の後、
一般質問を行うことといたします。これらの質問に対する発言通告書の提出期限は明日の午前9時から2月21日の正午までといたします。各常任委員会の審査日程につきましては、3月5日、6日および9日の3日間といたします。また、総合交通ネットワーク構築・まちづくり推進特別委員会ならびに議会等改革推進特別委員会を3月10日に開催することといたします。3月13日を最終日として本会議を開き、委員会における審査結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。
以上のとおりの議会日程をもちまして、本
定例会の会期は、本日から3月13日までの26日間とすることで意見の一致を見た次第であります。本委員会の決定どおり、議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして、御報告といたします。
○議長(水津達夫君) お諮りをいたします。
今期
定例会の会期は、議会運営委員長の報告のとおり、本日から3月13日までの26日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(水津達夫君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日から3月13日までの26日間と決しました。
…………………………………………………………………………………………
△日程第3.諸般の報告
○議長(水津達夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
お手元に配付してあります議会報告(第1号)をもって報告といたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第4.陳情の受理
○議長(水津達夫君) 日程第4、陳情の受理について報告を行います。
本日までに受理いたしました陳情1件については、お手元に配付いたしました陳情文書表のとおり、総合交通ネットワーク構築・まちづくり推進特別委員会に付託いたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第5.議案第1号
令和2
年度鯖江市
一般会計予算 から
△日程第33.報告第1号 公益財団法人農業公社グリーンさばえの経営状況について まで
○議長(水津達夫君) 日程第5、議案第1号
令和2
年度鯖江市
一般会計予算から、日程第33、報告第1号 公益財団法人農業公社グリーンさばえの経営状況についてまで、以上29件を一括議題といたします。
理事者の提案理由の説明を求めます。
牧野市長。
〇市長(牧野百男君)登壇
◎市長(牧野百男君) おはようございます。
第423回
鯖江市議会
定例会の開会に当たり、
令和2年度当初予算案をはじめ、各議案の御審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。
初めに、
令和2年度当初予算の概要について申し上げます。本年は第2期
鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略のスタートの年であり、「世界のめがねの聖地SABAE」の確立に向けて、女性活躍、環境、国土強靭化、Society5.0社会に関する事業をはじめ、子育てや教育環境の整備、施設の長寿命化など様々な事業に取り組むことから、過去最高の規模となる積極的な予算編成を行いました。
主な歳入ですが、市税は、給与所得の増加により個人市民税は4,800万円、新築家屋や設備投資の増加により固定資産税は6,100万円の増収をそれぞれ見込み、市税全体では対前年度比1億1,100万円増の94億3,800万円を計上しました。また、地方消費税交付金は、消費税率の引き上げに伴い1億7,000万円増の14億2,000万円を、地方交付税は、地方財政計画を踏まえ1億円増の45億6,000万円を、市債は、普通建設事業費の増加に伴い3億8,700万円増の27億3,730万円を、平成27年度に発行した「元気さばえっ子・夢みらい債」の償還に充てるため、減債基金からの繰入金として3億円を、その他必要な財源確保のため財政調整基金から2億4,000万円を繰り入れました。
歳出においては、幼児教育・保育無償化や
子ども医療費助成の拡充など、子育て環境の整備に伴う事業費、幹線道路の改修や道路消雪の整備費を増額したほか、文化の館の空調改修や立待公民館の大規模改修など施設の長寿命化に係る経費、会計年度任用職員制度の運用開始による処遇改善に係る経費を計上しました。市債残高見込額は、
令和2年度末で259億円を下回る見込みであり、今後も引き続き、将来を担う子や孫に過大な負担を残さぬよう、市債の計画的な償還に努めてまいります。
一方、国民健康保険事業につきましては、市国保運営協議会から、来年度については、国保特別会計に財源の不足が生じた場合は、国保基金を活用することとし、税率
改正は行わないという答申をいただきました。県から提示された国保事業費納付金額を踏まえると、来年度は9,000万円の財源不足が生じることから、今年度末で約3億円の残高見込みとなる国保基金から繰り入れることとします。引き続き被保険者数が減少する中で、国保税が減収となる一方、1人当りの医療費は伸び続けており、さらに、団塊の世代が後期高齢者に移行する中、後期高齢者医療制度への支援金や介護保険への納付金も増加していくことから、再来年度には現行税率の
改正が必要になると見込まれ、国保税算定方式における資産割廃止の段階的な導入とともに、慎重に議論を進めてまいります。
それでは、当面する市政の諸課題について申し上げます。
まず、SDGs推進の取組についてですが、昨年7月に内閣府から選定を受けましたSDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業の一環として、昨年12月5日から7日までの日程で、国連における女性問題の第一人者であり、国連ニューヨーク本部SDGs推進会議の議長を務めておられるアンワルル K.チャウドリー大使を本市にお招きし、議場でのスピーチや中学生を対象とした講演会、市民向け公開シンポジウムを開催しました。これらの中で、大使からは「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントは、SDGs17の目標を達成する上で欠かせないものであり、女性活躍を礎としてSDGsの目標達成に向けて取り組んでいる
鯖江市をこれからも応援する」という力強いメッセージや、「
鯖江市のジェンダー平等に向けた取組を、引き続き世界発信するとともに、世界の様々な事例を市内外の皆さんに紹介し、新たな活動へとつなげる情報収集・発信の拠点整備を推進し、将来的には国際的な女性会議の開催も視野に入れてほしい」との要請がありました。この要請を受け、福井県眼鏡協会の御協力をいただき、めがね会館9階に「(仮称)SDGs推進プラットフォーム」を整備いたします。この施設は、当面は市内外の企業、市民、学生、団体など多様なステークホルダーが集い、連携する中で、SDGsの普及啓発や経済、社会、環境の3側面の好循環を生む取組を進め、将来的には国連の関係機関とのパートナーシップにより、連携プロジェクトを実施する拠点となるよう環境整備に取り組んでまいります。
その他のSDGs推進関連事業についてでありますが、一昨日、全国OCサミットin
鯖江が約150人の参加の中で開催され、市内外で活躍している5人の女性の事例発表などを通して、自分らしく活躍できる社会について考える場となりました。また、本市と福井県眼鏡協会、TGCを運営する株式会社W TOKYO、国連の友Asia-Pacificの4者で、今月29日に連携協定を締結いたします。TGCがSDGs推進に積極的に取り組んでいることや、10年前に私が東京ガールズコレクションのステージに出演させていただいたことが「めがねのまちさばえ」のブランド力強化につながったという実績もあり、協定締結の運びとなりました。
具体的な事業としまして、同日開催される東京ガールズコレクション2020の中に、メガネ・TGCスペシャルコラボレーションステージを組み込み、「めがねのまちさばえ」の認知度向上を図るとともに、来月8日の国際女性デーに合わせて実施する「SDGs Goal 5 オレンジめがねキャンペーン」のPRを行います。このキャンペーンでは、福井県眼鏡協会や日本眼鏡関連団体協議会、国連の友Asia-Pacificとともに、市内はもとより全国の眼鏡小売店約3,000店舗がポスターの掲示等を通してジェンダー平等の意義や重要性を広く周知するほか、市内では市民参加型のイベント等も開催いたします。なお、これら本市から全国へと広がる取組を、今年6月に国連ニューヨーク本部で開催されるSDGs推進会議にレポートするための訪米を予定しております。今回の訪米では、国連の関係機関との連携プロジェクトの可能性についても協議してまいりたいと考えております。
次に、昨年から耐震改修工事を行ってまいりました、夢みらい館・さばえにつきましては、来月22日に完成記念式典を行います。1階に、新たにキッズスペースや授乳室、多目的トイレを整備しましたので、子育て中の皆様はもとより男女共同参画の拠点施設として、これまで以上に多くの皆様に御利用いただきたいと考えております。
一方、市役所におきましても、率先して女性や若手職員が生き生きと働ける職場づくり、休暇を取得しやすい環境づくりに努めます。昨年取組を始めた「わたしの日」の設定や、その日を含めた連続休暇の取得を積極的に推進するほか、計画的・定期的な休暇取得を促進するとともに、フォロー体制を構築するなど、休める環境づくりを進めてまいります。
次に、今年度、策定作業を進めてまいりました第2期
鯖江市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてでありますが、先月にパブリックコメントを行い、近く策定を終える予定であります。同じく策定中であります第5次
鯖江市男女共同参画プランにつきましては、「SDGsの目標5 ジェンダー平等を実現し、女性が活躍しやすいまちづくりの推進」を基本理念に掲げ、「男性の理解と意識改革の推進」と「女性の参画意欲の向上」を両輪に、女性が活躍しやすい環境整備を促進します。また、第2期子ども・子育て支援事業計画につきましては、「子どもの育ちへの支援」、「親育ちへの支援」、「地域と社会で支え合う育ちへの支援」の3つの施策を柱とし、市民、企業、団体、行政が一体となって子供の育ちと親の育ちを支え合うまちづくりを進めます。
鯖江市消費者教育推進計画につきましては、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」を本市独自の重点項目とし、食品ロスの削減やエシカル消費の推進、地産地消など、地域、社会、環境に配慮する消費者意識の醸成や、浸透するキャッシュレス社会への対応策、
令和4年4月からの成年年齢引下げに伴う若年層の消費者トラブル防止等について盛り込み、学校、地域、家庭、職域など、様々な場において、幼児から高齢者まで生涯にわたり、事業者も含めた消費者教育に積極的に取り組んでまいります。いずれの計画も、現在、パブリックコメントを実施中であり、年度内に策定を終える予定であります。さらに国土強靭化計画については9月の策定を目指して作業を進めており、
鯖江市空家等対策計画につきましてもパブリックコメントを実施中であり、今年度中に策定いたします。これら全ての計画にはSDGs推進との関係を明記しており、各計画を連携して推進し、安全で環境に優しく、安心して子育てができるまちで女性がさらに輝き、地域のエンパワーメントを引き出すことで、持続可能なまちづくりを目指してまいります。
さらに来年度は、第8期
鯖江市高齢者福祉計画・介護保険事業計画および第7次
鯖江市保健計画を策定します。少子高齢化や核家族化の進行、ライフスタイルの変化など、市民の生活環境が大きく変化する中、総合戦略の基本施策「生涯現役で生涯青春のまち」の実現に向けて、高齢者が笑顔あふれる居場所と出番づくりを進めるとともに、地域の全ての人が個人の尊厳を認め合い、支え合い、いつまでも自分らしく生活を営むことができるような地域包括ケアシステムを構築するなど、全ての市民が生涯にわたり心身ともに健康で過ごせるまちづくりに取り組んでまいります。
次に、北陸新幹線建設事業でありますが、市内工区では、鞍谷川橋梁が架設されるなどトンネルや高架橋工事が急ピッチで進められており、県内におきましても、12本のトンネル全てが年内に貫通見込みであり、春からは福井高瀬高架橋から順次レール敷設工事が開始されるなど、2023年春の開業に向けて工事は着実に進捗しております。
一方、北陸新幹線
敦賀開業に当たっての特急存続の課題についてでありますが、特急存続が並行在来線の収支に与える影響などにより、県内沿線市町がそれぞれ異なった考えを持つ厳しい状況ではありますが、やはり大阪開業までの間は、必要な財源措置も含めて国の責任において福井駅までの特急
サンダーバードの乗り入れを実現するべきという思いは一貫しておりますので、利便性の確保に向け、
鯖江市議会や関係団体の皆様とともに、JR西日本金沢支社への要望を継続してまいります。
その並行在来線につきましては、昨年8月に準備会社が設立され、今年度には33名の内定を行い、さらに今後2年間で計100名程度の社員を確保する予定となっております。県並行在来線対策協議会では、2次出資金や経営安定基金の算定、また利用促進に向けた経営計画の策定、さらに福井鉄道福武線との事業連携に向けた議論が本格化してまいります。これら高速交通網の変化を迎える中、交通ビジョンを策定中でありますが、来年度には並行在来線の新駅の可能性やJR
鯖江駅東口、高速バスの利便性向上の検討に向けた調査を行うほか、県の支援をいただきながら河和田地区の地域交通に有償ボランティアが果たす役割を検証する自家用有償旅客運送実証事業に支援を行ってまいります。
それでは、地方創生の推進に関する主な事業について、4つの基本目標に沿って申し上げます。
まず、基本目標Ⅰ「魅力ある雇用の創出」に向けた取組についてですが、2020東京オリンピック・パラリンピックを一つの商機と捉え、地方創生推進交付金を活用し、訪日外国人向けの土産品と福祉・介護用品をテーマに大学等と連携して新製品開発と新規販路開拓に取り組んでおります。津田塾大学との連携では、開発した漆の蒔絵体験キットを今月5日から7日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました東京インターナショナルギフト・ショーに参考出品したほか、同じく今月7日から13日まで東京スカイツリーの「Beautiful NIPPON」全国観光PRコーナーで実施した本市PRイベントにおいて、同大学の学生延べ16名が、語学力を生かして訪日外国人観光客などに本市の産業PRを行うとともに、蒔絵体験キットの市場調査を兼ねた体験指導を行いました。その結果、名刺入れやトレー等に気軽に蒔絵を楽しめ、漆文化と職人の技法を体感できるユニークな一品に、会場を訪れた複数のバイヤーや旅行者から高い評価を得ることができました。いよいよ今夏となりました東京五輪と連動した本市産業のPRに今回の結果を生かしてまいります。
次に、サテライトオフィス誘致事業の進捗についてでありますが、昨年の12月に東京でのセミナーに参加し、「ITのまちさばえ」の取組を中心に本市のPRを行いました。来月11日から2日間、今年度2回目の本市視察ツアーの開催を予定しており、本市の立地環境などをじかに見ていただくことで、企業の進出意向を高めてまいります。なお、本市に進出した企業5社では、地元雇用や都市部からの移住者の採用を積極的に進めており、現在、合計40名が従事されております。本市では、引き続き進出企業の動向を注視するともに、さらなる都市部企業のサテライトオフィスを誘致することで、若者や女性に魅力ある雇用の創出に努めてまいります。
一方、中心市街地の商業者3者が共同で、本町1丁目の空き家を利活用して、イベントやワークショップ、ビジネス用途でも使用可能なコミュニティスペースとシェアオフィスを備える「コミュニティシェアオフィス Hana Innovation Lab.」の整備を進めております。4月2日のオープンを予定しておりますが、すでに、東京の企業1社がサテライトオフィスの開設を予定、1社がコミュニティスペースでのビジネス利用を希望しており、近隣商店での消費拡大や新たな雇用の創出が期待されています。市では、今後も中心市街地への誘客や販売促進に意欲ある商業者への支援を行うなど、民間力の活用によるまちなかの活性化を目指してまいります。
次に、越前漆器産地の取組でありますが、東京インターナショナルギフト・ショーに、本市と越前漆器協同組合、香川大学創造工学部の教授および本市で共同開発したユニバーサルデザインを取り入れた漆器セットを出展しました。老若男女、障がいの有無にかかわらず全ての人が使いやすいデザインを目指した食器として、高齢者施設や病院等はもとより、一般家庭も含めた幅広いシーンでの使用を想定しており、新たな市場開拓を担う製品になるものと期待しております。
また、越前漆器協同組合においては、来月18日から22日まで、オランダのアムステルダム市において、産地組合にとって初となる欧州での展示会を開催する予定です。同組合では、平成29年度から漆芸の第一人者である東京藝術大学名誉教授の三田村有純先生の御指導の下、産地の職人等を対象に越前漆器夜学塾を開催するなど、越前漆器の海外展開を目指した商品開発に取り組んでおります。今回の展示会は、その成果を検証するとともに、海外での漆の市場性を調査するため、日本の「禅」と越前漆器を結びつけた「ECHI・ZEN LACQUERWARE」を掲げて開催するものであり、産地のさらなる飛躍につながることを期待しております。
次に、今年で60周年を迎える
鯖江商工会議所では、会議所の1階部分をSABAEモノづくりマーケティング拠点「Sabae Creative Community」として改修し、先月22日にオープンしました。「作るだけの産地」から「作って売る産地」へと大きく飛躍する体制を支援するための拠点に位置付け、商品開発・販売・市場調査・情報発信などの過程を一貫して行い、効果的に売れるものづくりを支援するとのことであり、市では、サンドーム福井内のデザインセンターふくいと併せて、市内企業に活用を促すことで、さらなる国内外への販路開拓や、産地のブランド化を進め、地域経済の活性化を図ってまいります。
一方、市では、JR
鯖江駅構内の観光案内所に、本市のものづくりをPRするとともに、ものづくり職人の作業工程を見学できるブースの設置を計画しております。出店事業者は眼鏡・繊維・漆器の三大地場産業に絞り、プロポーザルで決定する予定ですが、作り手と消費者が顔を合わせ、製品を購入し、アフターケアも行う空間を整備することで、ものづくり産地の魅力発信や
鯖江駅を利用する来訪者の満足度向上につながることを目指しております。
次に、丹南5市町が連携して取り組んでおります丹南地域周遊・滞在型観光推進事業の状況についてでありますが、今年度は、カーシェア入門活用セミナーを開催し、カーシェアサービスへの登録支援や、登録に必要な車の撮影会を開催するなど、観光客の移動手段としてのカーシェアの普及に取り組んでおります。来年度は、移動手段や宿泊など受け入れ体制の整備に向けた戦略の策定や観光情報ポータルサイトのテスト運用を開始するなど、北陸新幹線
敦賀開業に向けて、丹南地域へのさらなる誘客とインバウンド需要の取り込みにも対応できるよう、市町間の連携を強化してまいります。
次に、農業振興についてでありますが、
令和2年産米につきましては、福井県農業再生協議会から、昨年より1.2%減の6,963トンの目安が示されましたので、昨年より0.4%高い転作率36.7%を農家の皆様にお願いしてまいります。「いちほまれ」につきましては、今年度は13の農家で、約40ヘクタールの農地で生産されたところであり、来年度も生産拡大に向け支援してまいります。
なお、農地中間管理事業についてでありますが、昨年の農地中間管理事業の推進に関する法律の一部
改正により、今年の4月以降は、市の農業公社で農地の賃貸借権の更新ができなくなるため、市公社で請け負っている約170ヘクタールについては、賃貸借権の更新を迎えた農地から農地中間管理事業へ移行してまいります。
一方、「さばえ野菜」の秋冬どりブロッコリーにつきましては、栽培面積は拡大しておりますが、昨年秋の高温多湿の影響により黒すす病が発生し、昨年の収量を2万2,000個余り下回る結果となったため、JAたんなんとともに、被害に遭われた農家に対し被害助成金を支給いたしました。今後、JAを中心に県と連携し、このような新たな病害についても防除の講習を適切に行うなど、対策の徹底を図ってまいります。
また、葉物野菜のさばえ菜花につきましては、平成29年より、季節に先駆け出荷できるよう試験栽培を行っており、昨年同様1月上旬から、県民生協をはじめ市内スーパーに出荷しております。引き続き、消費者の反応を見ながら生産体制を整えてまいります。
なお、今年で11回目となるさばえ菜花まつりを4月11日、12日の両日、舟枝町のさばえ菜花米圃場周辺で開催します。さばえ菜花米を広く市内外の皆様に知っていただき、その消費拡大を図るとともに、地産地消や環境に配慮したイベントとすることでSDGs推進への市民の理解も促進してまいります。
このような中、国は来月に食料・農業・農村基本計画の改定を予定していることから、本市におきましても5年後を目標とした
鯖江市農業・林業・農村ビジョンおよび
鯖江市食育推進計画 元気さばえ食育推進プランの改定を行います。国・県の事業を活用しながら、本市の実情に即した計画とすることで、持続性のある農林業と農村の活性化、食と農と健康へつながる食育への展開を図ってまいります。
続きまして、基本目標Ⅱ「若者が住みたくなるまちの創造」についてでありますが、県の周遊・滞在型観光推進事業を活用して改修を行っております、ラポーゼかわだにつきましては、現在、営業を行いながら新宿泊棟の宿泊室や無料休憩所の工事を行っております。来年度は体験棟やエントランスホール、フロントの改修のほか、施設内サインの見直しや売店エリア、待合スペースの整備などを行い、来館者が利用しやすくインバウンドにも対応できる施設となるよう努めてまいります。
次に、10年目の節目を迎えました提案型市民主役事業化制度につきましては、過去最高となる56事業を市民主役事業として予算計上いたしました。受託団体は、当初はNPO法人が中心でしたが、近年、女性団体や若者団体等の市民グループ、これまで関わりの少なかった企業等と多様化しており、その数も初年度の9団体から過去最高の43団体へと大幅に増加しております。市民が自発的に新たな公共の一翼を担うという本事業の目的が広く浸透した結果であり、さらなる推進を図ってまいります。
また、学生連携事業についてでありますが、
鯖江市役所JK課プロジェクトが6年目を迎え、全国での展開が進む中、OG16人が再びまちづくり活動を行うとともに、JK課での経験を現役メンバーに伝えていきたいとの思いから、昨年10月に
鯖江市JKOG課を結成しました。来年度から、提案型市民主役事業としてJK課現役メンバーの企画の実現化をサポートする予定であり、
鯖江への深い愛着の表れであると大変心強く感じております。
一方、
鯖江高等学校、
鯖江商工会議所、
鯖江市の3者連携により進めております「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」につきましては、今年度は吉川ナスのレシピ開発や誠市会場での吹奏楽演奏、保育行政やSDGsに関する出前授業を実施したほか、来月17日には1年生を対象に、市内で活躍する方や消防署および市の職員を講師とする「
鯖江を知る」特別授業を行うなど、
鯖江の魅力や素材、人材を授業に取り入れて、新たな視点で地域を探求する先進的な取組を行っております。来年度からの高校再編を控える同校ですが、これからも特色ある教育の実施により、まちづくりに興味を持ち、参画する生徒が増加することに期待しております。
次に基本目標Ⅲ「若くて元気なまちの創造」について申し上げます。
初めに、子育て環境の整備についてでありますが、保育士等の人材の確保は、待機児童ゼロを目指す上で喫緊の課題であり、会計年度任用職員制度の導入を契機に、一層の処遇改善を図るとともに、昨年より開始しました保育士等養成修学資金貸付制度の継続、県の保育人材センターとの連携による潜在的保育士の掘り起しなどに取り組んでまいります。また、保育・幼児教育施設や子育て支援施設において、やりがいを持って生き生きと働いていただけるよう、公立保育所等への事務員・補助員の配置、民間保育園等における保育支援者の雇用やICT化への支援など、保育に専念できる環境を整備してまいります。あわせて、現在の早稲田保育所を活用し、来年4月の開所を目指しております新子育て支援センターにつきましては、今後、関係機関、関係団体、利用者等の御意見もお伺いしながら、整備内容の具体化を進めてまいります。また、民間保育園等の増改築や防犯対策に対する支援、公立保育所等における維持補修工事にかかる費用を3月補正および当初予算に計上したところであり、さらなる保育環境の向上に努めてまいります。
一方、多子世帯への子育て支援の充実を図るため、県の多子世帯への子育て支援プロジェクトを活用し、9月から第2子以降のゼロ歳から2歳児を在宅で育児している家庭を対象に、経済的状況に応じて手当を支給するとともに、同じくゼロ歳から2歳児について、国の幼児教育・保育無償化の対象とならない保育料の無償化を第2子まで拡充します。さらに、
子ども医療費につきましても、10月から対象者を現在の中学3年生から18歳に引き上げ、保護者の経済的負担の軽減と子供の健康増進も図ってまいります。
なお、今年4月の開園を目指しています、しんとくこども園につきましては、4月1日の開園に向けて、既存園舎の給食室の整備や保育室の改修、外構工事などを順調に進めております。
次に、今回新たに、国の学校施設環境改善交付金の採択を受け、鳥羽小学校と吉川小学校の体育館および河和田小学校の校舎と体育館の
トイレ改修工事を行います。これにより、平成15年度から始まりました小中学校のトイレの洋式化等改修工事が完了します。
また、国では、Society5.0時代を担う人材の育成と、誰一人取り残すことのない一人一人に応じた個別最適化学習の実施に向け、学校における児童・生徒1人1台のタブレット端末と高速大容量のネットワーク環境の整備等を目指すGIGAスクール構想を閣議決定し、補正予算に盛り込みました。これを受け、本市におきましては、今年度進めております、体育館など校舎の一部への無線LANの整備に加え、全ての普通教室等にも無線LANを整備し、クラス全員が動画を同時に視聴することができる環境とします。これにより、これまで整備してまいりました電子黒板等も活用することで、個別学習や協働学習などにおいてICTをフルに活用できる環境となり、さらに引き続き、タブレット導入等を計画的に進め、さらなるICT教育環境の向上に努めてまいります。
次に、2020東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業および日中交流事業の一環として、今年4月25日から29日にかけて、中国体操ナショナルチームの事前合宿を総合体育館で行うこととなりました。5月2日から東京の有明で開かれるアジア選手権大会に向けた事前練習も兼ね、代表選手男女12名を含む25名程度の選手団が来鯖する予定であります。
現在、中国本土で新型コロナウィルス感染者が増加しており、日本国内での感染事例も散見される中、健康管理や感染防止における、選手をはじめ関係者の皆様の御労苦に対しお見舞い申し上げるところでございます。一刻も早い事態の終息を念願するとともに、事態の推移を注意深く見守ってまいりたいと考えております。
また、今年は、
鯖江藩が成立してから300年の節目の年に当たることから、
鯖江藩および藩主間部家ゆかりの資料を一堂に集めた展覧会を開催します。日本の歴史にも足跡を残す歴代藩主や
鯖江藩にまつわる資料を、
鯖江はもちろん京都、新潟、千葉など、関連の地からお借りし、
鯖江の歴史への理解促進と郷土への愛着と誇りの醸成を図ります。
次に、
手話言語条例の制定についてでありますが、先月に検討委員会からの御答申を受け、今議会に
条例案を提出させていただきました。今後、この
条例を基に、手話は言語であるとの認識のもと、手話の理解を広め、手話を使いやすい環境にするための施策を推進するとともに、全ての市民が支え合いながら安心して暮らせるまちづくりを目指してまいります。
次に、基本目標Ⅳ「安心で快適に暮らせるまちの創造」への取組について申し上げます。
まず、冠山峠道路の整備につきましては、北陸新幹線
敦賀開業に合わせて全線が開通するよう、引き続き、県や近隣自治体との連携を密にし、関係機関へ要望活動を行ってまいります。
また、河川等の整備状況についてでありますが、新立待排水機場につきましては既に供用を開始しておりますが、残っていた場内舗装と外構の整備も終え、全ての事業が完了いたしました。和田川排水機場につきましては、老朽化対策として4号ポンプの主原動機の更新工事は昨年6月に完了し、引き続き3号ポンプの主原動機および自家発電設備の更新工事を実施しております。
吉野瀬川の堤防改修につきましては、現在、かさ上げ工事を進めておりますが、これに付随する日野川と吉野瀬川の合流点付近にかかる水門橋のかけ替え工事について、一部工事に着手したところであります。
また、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」では、日野川の石田橋下流と吉川橋下流の2か所について立木伐採や土砂撤去が完了しており、現在、日野川の石田橋直下流と有定橋下流、浅水川では黒津川合流点付近と下河端町の河端橋付近、鞍谷川においては、松成町の松成橋付近と吉谷町の新幹線高架橋付近について施工しております。さらに、堤防の舗装につきましては、浅水川では黒津川排水機場から北陸自動車道までの区間および日野川合流点付近については完了し、日野川右岸の糺橋から
鯖江大橋までの未舗装区間について施工中であります。今後も引き続き、市民の安全・安心のため、県と連携し、この緊急対策の継続について、国に対し強く要望してまいります。
一方、治水対策事業につきましては、日之出舟津雨水幹線および丸山二号雨水幹線は一部取付けを除き完了し、田んぼダム事業につきましても、引き続き上河端町、田村町、別所町において施工中で、新たに下河端町、持明寺町、乙坂今北町においても整備を行うとともに、上流域での取組が効果的であることから、越前市および南越前町に対しても整備を働きかけてまいります。
次に、本市では、災害が発生あるいは発生のおそれがある際に、避難に関する情報を防災行政無線や防災アプリによる通知、
鯖江市災害・緊急情報メール、エリアメール、広報車などによりお伝えしております。この防災行政無線機につきましては、電波法の
改正により使用できなくなることから、更新を行うとともに、遮音性の高い家屋内や風雨の強い時など、音声が聞き取りにくい状況でも防災情報を電話で確認できるテレホンサービスを導入します。さらに、防災行政無線や防災アプリ、電子メールによる情報を受け取ることができない方には電話による情報伝達も行うほか、市内全域に、瞬時に、漏れなく情報を伝える方法について調査、検証してまいります。一方、県および市において策定中の市内河川の浸水想定図が夏頃に出そろうことを受け、来年度中にハザードマップの更新を行います。発災時の被害の範囲と程度、避難経路や避難場所などを市民の皆様に周知し、迅速かつ的確な避難を促すことで被害の低減を図ってまいります。
また、立待公民館の耐震および大規模改修工事につきましては、公民館運営協議会等で住民の皆様の御意見をいただきながら実施設計を進めており、来年度に工事を実施いたします。工事中の公民館仮事務所を西番スポーツセンター内に設ける予定であり、近隣や利用者の皆様には大変御迷惑をおかけいたしますが、御理解と御協力をお願いいたします。
以上、
令和2年度の当初予算案に掲げる主要な施策や事業を中心に概略を申し上げました。この結果、
令和2年度の本市の一般会計の予算額は、過去最高の規模となる268億4,000万円となり、前年度に比べ7億3,000万円、率にして2.8%の増となりました。
その主な要因としましては、防災行政無線の改修や退職手当の増により、
総務費で1億9,345万円余の増、幼児教育・保育無償化や医療費助成の拡充により、民生費で2億7,161万円余の増、衛生費で6,401万円余の増、文化の館の空調改修や立待公民館の大規模改修などにより、教育費が6億7,424万円余の増、消防費で2,680万円余の増となったことによるものでございます。
一方、ラポーゼかわだの第2期工事に係る経費を計上する一方で、第1期工事が完了したことにより、農林水産業費で1億7,217万円余の減、工場立地助成金および中小企業資金等預託金の減により、商工費で1億1,415万円余の減、「元気さばえっ子・夢みらい債」の満期一括償還額の減により、公債費で1億8,592万円余の減となりました。
また、特別会計におきましては、国民健康保険事業特別会計において、県への国民健康保険事業費納付金の減額および被保険者数の減少により、前年度に比べ2億200万円の減、介護保険事業特別会計において、要介護認定者の増加に伴う保険給付費の増により2億3,760万円の増となりました。
企業会計におきましては、上水道施設管理システムの更新により、
水道事業会計において3,730万円の増となりました。
また、
令和2年度末の基金残高につきましては、財政調整基金は31億5,120万円を確保することができる見込みとなり、不測の財政需要にも備えることができると考えております。
市債残高につきましては年々減少し、
令和2年度末には258億3,602万円余となる見込みとなりますが、このうち、地方交付税の代替財源とされる臨時財政対策債を除く市債残高は142億3,965万円余と、前年度末見込額と比較して5,045万円余の減となる見込みであります。なお、事業費補正により後年度に交付税措置される優良債を中心に借り入れていることから、自主財源で償還しなければならない実質的な負担額を、
令和元年度末で約90億円と見込んでおります。
以上の結果、一般会計に特別会計、企業会計を合わせた
鯖江市全体の
令和2年度予算総額は468億610万円となり、前年度に比べ7億9,320万円、1.7%の増となりました。
次に、
令和元年度補正予算案について、その概要を御説明いたします。
早期退職者の増等に伴い、退職手当費に4,295万円余、財政調整基金積立金に1億円、人事院勧告による私立保育所運営費の増により2,800万円、
鯖江クリーンセンター新炉建設基金に係る広域衛生施設組合負担金に6,797万円余、国の補正予算に伴うものとして、道路整備など社会資本整備に1億2,771万円、小中学校の校内通信ネットワーク整備に5,277万円余、小学校3校の
トイレ改修に8,800万円、このほか道路補修や
公共施設の環境整備を前倒しで実施するため、1億5,152万円余を計上しました。また、
令和2年度会計へ繰り越すための繰越明許費の設定や、来年度の予算執行に向けての準備と指定管理者の人件費見直しに伴う債務負担行為の設定、文化センター耐震改修事業費の減による継続費補正、各種事業の決算見込みによる精算などを計上しました。これらの結果、一般会計の補正額は6億4,900万円、補正後の予算総額は275億8,410万円となりました。
また、特別会計および企業会計におきましては、国民健康保険事業特別会計をはじめ、後期高齢者医療特別会計、公共下
水道事業会計において所要の補正を行いました。この結果、特別会計等を含めた
令和元年度の予算総額は477億240万円となり、昨年の3月補正後と比較して2.5%の増となりました。
その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき御提案いたしました。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議の上、妥当な御決議を賜りますようにお願い申し上げます。
…………………………………………………………………………………………
△日程第34.議案第9号から議案第12号までの4件に対する質疑
○議長(水津達夫君) 日程第34、議案第9号から議案第12号までの4件に対する質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(水津達夫君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
これより議案の付託を行います。
ただいま議題となっております議案第9号から議案第12号までの4件につきましては、お手元に配付をいたしました議案付託表のとおり、各常任委員会に付託をいたします。
お諮りをいたします。
ただいま各常任委員会に付託をいたしました議案につきましては、会議規則第44条第1項の規定により、本日午後2時30分までに審査を終えるよう期限をつけることといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(水津達夫君) 御異議なしと認めます。よって、議案第9号から議案第12号までの4件につきましては、本日午後2時30分までに審査を終えるよう期限をつけることに決しました。
本会議再開は午後4時頃を予定しております。また、あらかじめ時間の延長をいたしておきます。
それでは、各常任委員会で付託議案の審査をお願いいたします。休憩いたします。
休憩 午前10時53分
再開 午後5時13分
○議長(水津達夫君) 再開をいたします。
…………………………………………………………………………………………
△日程第35.議案第9号から議案第12号までの4件の審査結果
○議長(水津達夫君) 日程第35、所管の委員会に付託をいたしました議案第9号から議案第12号までの4件の審査結果について、各常任委員長の報告を求めます。
最初に
総務委員長の報告を求めます。
総務委員長、山本敏雄君。
〇
総務委員長(山本敏雄君)登壇
◎
総務委員長(山本敏雄君)
総務委員会に付託を受けました議案1件について、本日行いました審査の主な概要および結果について御報告いたします。
議案第9号
令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第5号)中、当委員会所管分について。債務負担行為補正の指定管理者による施設管理運営事業について、限度額が増額になった理由はとの質疑があり、民間給与との格差に配慮し、福井県人事委員会勧告に基づいて平成26年度から30年度までの5年間の格差分を計算したところ、約1%の人件費の上乗せをすることとした。職員1人当たりで計算すると、年間約2万円の増額となるとの答弁でした。また、委員から、次のベースアップの時期はとの質疑に対し、今回は全ての施設において一斉に見直しを行ったが、次からは更新時期に順次見直しを行っていきたいと考えているとの答弁でした。
次に、財政調整基金について。委員から、今回1億円を積み立て、年度末の基金残高が33億8,300万円余で、
令和元年度中は取り崩すことなく、約2億800万円を積み立てることができる見込みである。また、借金である市債の残高も、昨年度と同程度であり、さらに今回の補正では、
令和2年度当初予算で要求のあった事業のうち、緊急性の高い施設の修繕等に約1億5,100万円前倒しで行うとのことである。年度末であるこの時期における今年度の財政運営についての所感はとの質疑に対し、10月からの幼児教育・保育の無償化により、当市が一般財源として持ち出す部分が少なくなったこともあり、財政的に余裕ができ、このような補正予算とすることができたとの答弁でした。
以上のような経過を踏まえ、採決いたしました結果、議案第9号は全員の賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、
総務委員会の報告を終わります。
○議長(水津達夫君) 次に、
産業建設委員長の報告を求めます。
産業建設委員長、平岡忠昭君。
〇
産業建設委員長(平岡忠昭君)登壇
◎
産業建設委員長(平岡忠昭君)
産業建設委員会に付託を受けました議案2件について、本日行いました審査の主な概要および結果について御報告申し上げます。
初めに議案第9号
令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第5号)中、当委員会所管分についてでありますが、委員から、款6農林水産業費 多面的機能支払交付金事業が1,113万円の減額補正となっているが、一反当たりの金額が決まっているにもかかわらず減額となるようなものなのかとの質疑があり、これに対し理事者から、多面的機能支払交付金事業は、国からの交付金を市が受け取り、申請のあった団体に交付する事業であり、今回の減額補正は国の内示額が減額されたことによるものであるとの答弁がありました。
これを受けて委員から、個人で農地を守ることが難しい現状において、組織で農地を守っていこうという趣旨の事業であるが、小さな集落などでは人材が集まらず、この事業に参加することすらできない地域が出てきてはいないかとの質疑があり、これに対し理事者からは、まず広域な組織をつくり、そこが小規模な地域をまとめ、さらなる広域化を図っていくことで対応したいと考えており、制度としても小規模な集落が入ることで交付金を加算するなどの措置をとっているとの答弁がありました。また、委員からは、農地を守るという取組そのものが困難な、多面的機能支払交付金事業だけでは補い切れないような地域が出てきてはいないかとの質疑があり、これに対し理事者からは、傾斜地が多い地域を対象とした中山間地域等直接支払交付金事業があり、この事業と多面的機能支払交付金事業を組み合わせることで、遊休農地を増やさないよう農家を支援していきたいとの答弁がありました。
次に、農林業体験実習館等施設維持補修費の213万4,000円の増額補正の内容について委員から質疑があり、これに対し理事者からは、ラポーゼかわだの源泉ポンプのモーターの老朽化と、ケーブルの摩耗による設備の交換を行うものであるとの答弁がありました。
次に、議案第12号
令和元
年度鯖江市
公共下水道事業会計補正予算(第2号)については、理事者の説明を了とし、特段申し上げるべき質疑はありませんでした。
以上のような経過を踏まえ、採決いたしました結果、議案第9号、議案第12号の2件につきましては、いずれも全員の賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、
産業建設委員会の報告を終わります。
○議長(水津達夫君) 次に、
教育民生委員長の報告を求めます。
教育民生委員長、
佐々木一弥君。
〇
教育民生委員長(
佐々木一弥君)登壇
◎
教育民生委員長(
佐々木一弥君)
教育民生委員会に付託を受けました議案3件について、本日行いました審査の主な概要および結果について御報告申し上げます。
議案第9号
令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第5号)中、当委員会所管分について。まず、歳入歳出予算補正のうち、健康福祉部や教育委員会が所管する指定管理施設の修繕について、今回、老朽化した部品が幾つか見受けられるが、修繕のタイミングとしては壊れたから直す対応としているのか。それとも、年次的な修繕の計画を立てた上での実施なのかとの質疑があり、民生費の多機能型健康福祉施設維持補修費に関して、神明苑のボイラー本体は40年来使用してきたものであるが、壊れた箇所を少しずつ直しながら修繕を積み重ね、今日まで過ごしてきた。しかし、今回は応急処置の修繕では対応できないため、全体を取り替える修繕となったものである、今後も全体的な点検を行う中で、必要なところから計画的に修繕を行っていきたいとの答弁があり、また、教育費の体育施設維持補修費に関しては、スポーツ施設では指定管理者がふだんの小規模な修繕を、市が本体構造等の大きな改修を負担するなどしてリスクの分担を行っている、両者で早めの対応を行っているところである。なお、市としては今年度、個別施設計画を立てており、今後はこれに基づき修繕・改修を進めていきたいとの答弁がありました。
次に、教育費、小学校施設整備費について、国会において成立した補正予算に関連し、
令和5年度までに全ての児童・生徒に、タブレットやパソコンの端末を国指導で整備するものである。市としては学校内のネットワーク環境を重点的に整備するため、全ての普通教室等までの有線LAN配線、無線アクセスポイントの整備などを行うものであるとの説明があり、説明に対し委員から、Wi-Fi整備の具体的な詳細は、また、全生徒の同時使用は可能なのかとの質疑があり、現在、学校には校務用ネットワークと教育用ネットワークがあり、今回、教育用ネットワークを分岐し、ハブと有線LANで各教室に1か所ずつ高速Wi-Fiに対応できるよう整備するものである。具体的には、この整備で生徒30人から40人が同時に動画を見るスピードの対応ができるようになるとの答弁がございました。
次に、議案第10号
令和元
年度鯖江市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)および議案第11号
令和元
年度鯖江市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)については、理事者の説明を了とし、特段申し上げるべき質疑はございませんでした。
以上のような経過を踏まえ、採決いたしました結果、議案第9号、議案第10号および議案第11号は、いずれも全員の賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、
教育民生委員会の報告といたします。
○議長(水津達夫君) ただいまの各常任委員長の報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(水津達夫君) ないようでありますので、質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(水津達夫君) ないようでありますので、討論を終結いたします。
これより採決をいたします。
最初に議案第9号
令和元
年度鯖江市
一般会計補正予算(第5号)を採決いたします。本案に対する各常任委員長の報告は、いずれも可決であります。各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第9号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第10号
令和元
年度鯖江市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。本案に対する
教育民生委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第10号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号
令和元
年度鯖江市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。本案に対する
教育民生委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第11号は原案のとおり可決されました。
最後に、議案第12号
令和元
年度鯖江市
公共下水道事業会計補正予算(第2号)を採決いたします。本案に対する
産業建設委員長の報告は可決であります。
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(水津達夫君) 起立全員であります。
よって、議案第12号は原案のとおり可決されました。
以上で、本日の議事日程は全て終了いたしました。
次の本会議は3月2日午前10時から開議することとし、これをもって散会いたします。
お疲れさまでございました。
散会 午後5時30分...